全国各地に「ご当地うどん」が存在します。
稲庭うどんだとか武蔵野うどんだとか全国には30種類以上のご当地うどんがあると言われています。しかし、「新倉うどん」というのは聞いたことがありませんでした。一体どんなうどんなのでしょうか?
新倉うどんとは?
新倉うどんとは、和光市本町にある創業60余年の「鈴木製麺所」で40年ほど前から作られているうどんで、和光市が認定する地域ブランド、和光ブランドにも選ばれているそうです。
特徴としては、最後の仕上げに手で揉んでいるため、ちぢれているのでその分つゆがよく絡み、風味豊かな味わいを醸し出してくれるそうです。
さらに、水を多く加えて作られているので茹で時間が他のうどんと比べると短いのも特徴だそうです。
ずりあげうどんとは?
「ちょっと待って、ずりあげうどんってなに?」
また、わからないうどんの名前が出てきました。ずりあげうどんの説明が店内にありました。
埼玉県秩父地方の伝統的な「食べ方」の名前みたいですね。茹で上がったうどんをずりあげて(引き上げて)小さい器に移し、そこに味付けをして食べる手法のようです。なのでうどん自体は釜揚げうどんってことでしょうか。
店内の様子
店内はそれほど広いというほどではないんですが、間隔が適度に取られていてゆったりした雰囲気です。
親切な説明書き
「何を注文しようか迷われているお客様へ」という形で「初めてご来店のお客様におすすめ」「2回目以降にご来店頂いたお客様からのご注文が多いうどん」などすごく丁寧にわかりやすく説明してくれています。
これ見るとやっぱり「ずりあげうどん」気になります。それと共にわたしが気になったのが「口コミで人気、当店自慢のカレーうどん」でした。
純粋なうどん屋さんでカレーうどんって正直邪道じゃない?とある時までは思っていました。しかしあるお店で先輩にすすめられて食べたカレーうどんがめっちゃくちゃ美味くて、それからそのカレーうどんを追いかけるように色んなお店でカレーうどんを食べるようになりました。
このお店には、このメニュー裏話という読み物があります。結構あるので読み応えあります。
↑がそのメニュー裏話のカレーうどんのページです。ポイントがいくつかあるのですが、
- カレーうどんで有名な巣鴨のあるお店をお手本にしている
- カレースープに牛乳を入れてクリーミーに仕上げている
- 作れるスープが限られるため数量限定メニュー。夜に残っていることは稀で開店1時間で売り切れることもある。
という人気メニューです。これはなんとしても食べてみたくなりますね。
メニュー
無料で大盛りにできます。
こちらは割と新しいメニューでしょうか。辛い系の要望が強かったのかなとうかがえます。
でもやはりカレーうどんがどうしても気になったのでカレーうどんを注文することにしました。
肉カレーうどん
上品!器に少しこじんまりと盛り付けされているのでスゴイ上品に見えます。
ドロッとしたカレーうどんを想像するとちょっとびっくりするぐらいサラサラなスープです。
飲んでみた感想としては、確かに結構クリーミー。牛乳が味の奥行きを出しています。味は出汁が効いてて風味がカレーって感じ。なので、カレーを全面に押し出しているというよりはお出汁が味のメインを作り上げているという本格的なカレーうどんでした。
これがこだわりのうどんです。ちょっと細身でかなりちぢれが強いです。仕上げに手で揉んでいるのでちぢれるということですが、こういううどんははじめて見ました。食感としては、細身でありながらコシが強いので噛み応えがあります。
あとちぢれている分、スープがよく絡みます。カレーうどんに合ううどんですね。
ずりあげうどん
こちらが名物のひとつ「ずりあげうどん」です。
このうどんを食べる量だけお茶碗に“ずりあげて”そこに薬味や出汁醤油を入れてお好みの味にする食べ方です。ちなみに季節のかき揚げはさつまいも、三種のきのこ、たまねぎでした。
季節のかき揚げは、春(3月~5月)夏(6月~8月)秋(9月~11月)冬(12月~2月)で構成されているようです。
こちらが出汁醤油とトッピングの薬味です。ずりあげたうどんにこれらを入れるとこんな感じになります。
なかなか面白い食べ方ですね。出汁醬油は普通の醤油の濃度に近いのでべっちょり浸して食べるとちょっと味が濃いかも。なのでかけすぎ注意です。でもうどん本来の味を楽しむにはおすすめの食べ方です。
まとめ:思っていた以上に個性的なうどんでした!
この強烈なちぢれのうどんは、うどん好きな方にはぜひ体験してもらいたいです。当たり前ですが手で揉んでいるためちぢれも均一感がなく、不規則にちぢれている感じが口の中で絶妙なアクセントになっていて食感を楽しめるうどんです。こんなうどんは初体験でした。
カレーうどんは大好きのレベル。辛さは全くないので、辛いのが好きな方は辛肉みそカレーうどん(1,265円税込)の方がおすすめです。
あと、写真見ていただいたらわかるかもしれませんが、量が少なめです。なので、ご年配の方とか女性にも食べやすくしているんでしょう。男性は無料でもあるので大盛りがちょうどいいかと思います。
もし、和光市を訪れる機会があるうどん好きの方はぜひ一度訪れてみてください!
店舗情報
住所 埼玉県和光市本町12-33 島田テナントビル1F-C
アクセス 東武東上線・有楽町線・副都心線 和光市駅から徒歩5分
TEL 048-424-7158
営業時間 11:30~15:00、17:30~21:00(LO 20:30)日、月は夜の営業お休み ※最新の営業時間はお店にご確認ください
定休日 不定休(店頭にて毎月のお休みを掲示しております)
席数 24席
喫煙禁煙 全席禁煙
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