かんだ やぶそば/年越し蕎麦に老舗の蕎麦で良い年越しを

そば

名物女将の掛け声や高級な蕎麦など噂では聞いていて、いつか行きたいと思っていた【かんだ やぶそば】

東京の蕎麦といえば必ず出てくるお店で、老舗のお蕎麦屋さんです。

実は今回行こうと思って行ったわけではなく、秋葉原でランチをするのにブラブラしていたら偶然発見しちゃいました。

時期的にはそろそろ年越しそばを検討する時期かと思いますので、今回はこちらのお店をご紹介いたします。

かんだ やぶそば

1880年(明治13年)、浅草蔵前の蕎麦屋【中砂】の四代目・堀田七兵衛が現在の神田淡路町にあった【蔦屋】の支店【団子坂支店・藪蕎麦】の暖簾を譲り受け開業したのが、現在の【神田藪蕎麦】のはじまりだそうです。

お店の外には創業者・神田七兵衛氏の銅像が

藪御三家(かんだやぶそば、並木藪蕎麦、池の端藪蕎麦)の一角を担う店として知られております。

よく蕎麦屋の名前で「藪」「砂場」「更科」とかを聞きますが、「藪」は江戸生まれ、「砂場」は大阪生まれ、「更科」は信州生まれと言われており、老舗御三家と呼ばれていたそう。

暖簾分けが続いているので、そういう店名が多いんですね。

2013年2月には火災で半焼し、営業を見合わせていたものの、1年8カ月後に営業を再開。今ではすっかり綺麗になっております。

火災後にはファンから、そばつゆのもととなる濃縮つゆ「かえし」の味が失われたのではないかと心配する声もあったようですが、伝統の味を問題なく再現できたようです。というのも、うなぎの蒲焼きのタレのようにつぎ足しの製法ではなく、なくなる度に作っていたのでこの辺りは問題なかったようです。

店内の雰囲気

わたしの勝手な印象でもう少しこじんまりした日本家屋のようなのを想像していたんですが、入ったらめちゃくちゃ広くてびっくり。天井も高く、開放感があります。常に数名の店員さんが、客席を見渡しているので、店員さんを探すとか呼ぶ必要がほぼないです。

席の中心はテーブルでしたが、カウンターやお座敷もあります。

そして店員さんの『ありがとう存じまーす』という聞き慣れない独特の言葉と共に、名物女将の掛け声も店内に聞こえています。女将の掛け声とは、注文を奥に通す時の女将の声なんですがこれがかなり独特な抑揚があり、YouTubeなどにもあがっております。

『せいろう2枚お二人さん~天たね付き~♪』

みたいな感じで百人一首の読み手のよう。もし行く機会がありましたら気にして聞いてみてください。

雰囲気ありますね。

お品書き

蕎麦のメニュー。思ったより多彩な印象を持ちました。しかしやはり庶民にはお高い印象。

いわゆるサイドメニューも結構良いお値段します。

季節のメニューもあります。「牡蠣そば」(1,540円税込)も凄い気になったんですが、蕎麦本来の味を見るには冷たい方がいいんじゃないか、という気持ちと独特のつゆを経験したいというのがありました。そうなると意外に「せいろうそば」(825円税込)しかないんですね。

と、いうわけで「せいろうそば」(825円税込)を注文。

せいろうそば(825円税込)

せいろうそば(825円税込)

量はやや少なめ。トレーなどはなくこの状態で渡されます。

これが噂のつゆです。この器も湯呑みぐらいしかないのでかなり少量です。藪蕎麦の特長として濃いつゆを使用しているので、蕎麦をべちょべちょつけずに半分程度つけるスタイルです。お店の説明書きを見ると昆布、かつお節出汁の辛口のコクのあるものを使用と書いてありました。

蕎麦は少し細めに感じました。店内には二八蕎麦の看板のようなものもありましたが、説明書きを見ると蕎麦粉10、小麦粉1の割合で国内産(長野、青森、北海道茨城他)の最上級粉を使用となっていました。この割合は9割蕎麦の外一(ソトイチ)というやつだと思われます。

蕎麦粉100gに対して小麦粉10gを使い合計110gのものが外一の9割蕎麦。この場合、蕎麦粉は全体の90%ではなく90.9%になり、9:1ではなく10:1になるというのが外一だそうです。

二八蕎麦よりもつなぎを少ししか使ってないので蕎麦の風味もそこまで損なわずに、十割蕎麦よりも少量のつなぎを使っている為ツルシコののど越し感が出る蕎麦です。

半分ほどつけていただきます。

お~、これは確かに濃いつゆだ。少し薄めの醤油ぐらい濃い。これはつけすぎると蕎麦の風味が消えてしまいそう。肝心の蕎麦は蕎麦の香りはほどほどに、何よりつるつるののど越しが印象的なみずみずしい蕎麦でした。

しかし、量が少ない。これは成人男子ならせいろうは2枚必要かもしれません。

最後は蕎麦湯を足して〆。蕎麦湯が割と早めに出てくるので、濃いなと思う人は蕎麦湯を少し足して蕎麦を食べる人もいるそうな。

鴨せいろうそば(2,090円税込)

ちなみに鴨せいろうそばはこちら。

鴨せいろうそば(2,090円税込)

こちらも基本的には一緒ですが、さすがに鴨汁の器は大きいです。

この鴨汁も考えていたよりだいぶ濃い味でした。最後の蕎麦湯もだいぶ入れて飲めるようになるぐらい。なので、こちらも蕎麦は半分程度つけていただくのがちょうどいいです。

鴨は割としっかりとした歯ごたえで味が染みてて美味しい。

美味しくてあっという間に蕎麦がなくなってしまいます。

良い蕎麦で素敵な年越しを

お持ち帰りもやっています。そしてこの時期と言えばやはり

年越しそばもやっております。どうせ一年に一度のおめでたい日ですから素敵なお蕎麦で年越しをして良い年を迎えたいですね。

年末年始以外はお席の予約も出来るそうなので興味のある方はお問合せしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

本日もごちそうさまでした!

店舗情報

住所    東京都千代田区神田淡路町2-10

アクセス  JR神田駅または秋葉原駅より徒歩6分、東京メトロ神田駅または淡路町駅より徒歩3分

TEL     03-3251-0287

営業時間  11:30~20:30(LO20:00) ※最新の営業時間はお店にご確認ください

定休日   水曜日

席数    97席(1階77席、2階20席)

個室    あり(6人可、8人可)

喫煙禁煙  全席禁煙

駐車場   なし(近隣にコインパーキングあり)

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