【俺流塩らーめん】。なんともインパクトのある店名です。株式会社らーめんワールドが展開する塩ラーメンにこだわったお店。「塩ラーメン」というどちらかと言えばあっさりとしたラーメンに「俺流」という男らしいワードがなんともアンバランスで、気になり入ってみました。
食券を買うと好みを聞かれる
まず、店外に設置されている食券機にて食券を購入すると、店員さんに好みを聞かれました。
おすすめの俺流 男盛りらーめん(980円税込)を注文したんですが、まず味は「あっさり」「こってり」「辛塩あっさり」「辛塩こってり」から選べ、続いて麺の固さの好みを聞かれます。事前にリサーチして行かなかったので、あたふたして咄嗟に頭の中で「塩らーめんとは?」という言葉が駆け巡り、「あっさりの麺は普通で」と慌てて頼んでしまいました。(※メニューによって好みを聞かれるものと聞かれないものが存在します)
よくよく考えてみたら、塩らーめんだからこそ「こってり」食べてみれば良かった!と、ちょっと後悔。この記事をご覧の皆さんで、これからはじめて【俺流塩らーめん】に行く予定のある方は、しっかり自分の好みを固めてから行くことをおすすめします。
店内の様子
店内はカウンター席、テーブル席両方あります。印象としては、お店の広さに対して店員さんの人数が多いイメージ。店外設置の食券機の前に案内専門の店員さんがいたり、サービスが行き届くよう配慮されています。
行きついたのは・・・塩らーめん!
店主の小林健さんの経歴が物語として記されています。壁にデカデカと書いてあるのもこの文章のようです。
小林健さんは、10年間渋谷で修業をしていたとのこと。その間、北海道らーめん、九州らーめん、家系らーめん、そして塩専門店。いろいろなジャンルのらーめんをやり、たどり着いたのが塩らーめん。
シンプルだからこそ奥が深く、ごまかしがきかないらーめん。そのらーめんを俺流に表現したい!との想いから【俺流塩らーめん】が出来上がったとのこと。
『どうせ流行り物でしょ?』とか『イロモノ』に見られるのは百も承知だが、100年続くらーめん屋でありたい!というのが小林健さんの想いのようです。
メニュー
かなりバリエーション多いです。塩らーめんだけでなく、味噌らーめんや、つけ麺もやっているようです。
俺流塩らーめんの「俺流」とは?
テーブルには様々な調味料(トッピング)が置いてあります。
基本的な使い方としては、味の弱い順に入れるのがおすすめのよう。以下がお店のオススメの順番です。
- 岩のり
- とろろこんぶ
- うめ
- ゆずこしょう
- 俺流ラー油
- 俺流マーにんにく(こがしにんにく)
岩のり、とろろこんぶは全てのらーめんに合うとのこと。ラー油、マーにんにくは味噌らーめんや辛いらーめんにオススメです。ここがこのラーメン屋の大きな特徴のひとつ。「俺流」のラーメンに仕上げていくわけです。「俺流」の意味についてお店のホームページに記載がありました。
魂を込めて全て手作りでつくった私たち独自のらーめん=「俺流」という意味と、
無料でご提供している数種類のトッピングをご自由にお使いいただいて、「俺流」「私流」に作り上げ、味変を楽しんで頂きたいという意味が込められています。
引用元:俺流塩らーめん Oreryu Shio-Ramen【公式サイト】 | 「俺流塩らーめん Oreryu Shio-Ramen」は毎朝丁寧に愛情込めてつくる渋谷生まれの塩らーめん。
自分好みの味を「俺ジナルな俺流」な感じで楽しみながらお召し上がりください、とのこと。
俺流 男盛りらーめん(980円税込)
わたしが注文したのは、俺流 男盛りらーめんです。冒頭書いた通り、味は「あっさり」、麺の固さは「普通」でお願いしました。
どーん!ものすごいバラエティパックのようなラーメンがやってきました。
まず目に強烈に飛び込んできたのはこの唐揚げです。
かなりの大きさなのが写真でも伝わっているのではないでしょうか?男盛り代表の唐揚げ選手です。この方なくして男盛りは存在しえないでしょう。そしてこの唐揚げが外はカリッと、中はジューシーでびっくりするほど本格的で美味いんです!最近、唐揚げ専門店が増えてきましたがそんな専門店に引けをとらない味です。ってか塩らーめんに唐揚げって合うんだ!これ衝撃でした。
味噌とか豚骨だと唐揚げは重く感じるけど、塩らーめんに合わせることにより絶妙なハーモニーを奏でました。この唐揚げでごはん食べてもいいかも。マヨネーズ欲しい・・・
そんな様子を苦々しく見つめる具材が。そう、チャーシューです。
いつもは具材の中で主役なのに、唐揚げの存在感に食われ気味でふてくされています。しかしながらこのチャーシューも大ぶりで、味がしっかり染みこんでおり十分存在感抜群です。「心配しなくても大丈夫。ラーメンといえば君だから」
そして気になる存在が・・・こちらのメンマです。
なかなか珍しい細いメンマです。まるで、「男らしい唐揚げやチャーシューの個性を引き立たせるためにあえてこじんまりとしてます」との言葉が聞こえてきそうです。逆に個性があふれ出てるようで好き。
そして場を彩る紅一点、ほうれん草。
茶色い、むさ苦しいメンバーが揃う中、場に彩りをもたらしてくれているほうれん草。ラーメンにほうれん草といえば家系ラーメンを思い浮かべますが、このあたり店主が修業時代の経験を取り入れた技術でしょうか。
しかし、このほうれん草ですが、彩りだけじゃなく味も塩らーめんにばっちり合ってます。どうしても固定観念でこってりラーメンの口直し役のように感じてましたが、このあっさりのスープに当然のように合います。家系の場合は口直し役のほうれん草が、塩らーめんに入ることで存在感を増して主役の具材になっているような感覚。ラーメンにおけるほうれん草の使い方はこっちが本流なのかも、と思わせるほどでした。
さて、あっさりスープを観察。
輝きながら透き通るスープ。これがあっさりの特徴。
こちらのあっさりスープは、大量のとりガラとゲンコツ、ネギをとろとろの弱火でじっくりと時間をかけて作り上げていくようです。(※ゲンコツとは豚の大腿骨のことで、見た目が人の拳に似ていることからゲンコツと呼ばれています)
このスープが本当にあっさりしていて、それなのに奥の方から甘みがぶわ~っとくるような深みのある味で、延々と飲んでいたくなるスープでした。
ちなみにスープの味をこってりで頼むと鶏白湯スープのような白濁したスープに変わります。こちらのこってりスープは原料は変わらず、あっさりは弱火でじっくりなのに対して、こってりは圧力寸胴で短時間で出しているとのこと。短時間で出す利点として、くさみを出さず旨みと甘みのみを出す手法のようです。
そして、最後に麺です。
やはり塩らーめんといえば細麺です。ただこちらで使用している麺は、細麺でありながら多少もちもちしており、歯ごたえもしっかり感じるような食感でした。豚骨ラーメンに代表されるような細麺は、どちらかというと食感というよりのど越しに近い感じですが、こちらの麺は麺の固さだけではないしっかりとしたもちもちの食感が味わえます。
個性派揃いのラーメンの中にあってもしっかり存在感がある麺です。これは絶妙な麺のチョイス。
まとめ:行くたびに違う「俺流」で楽しもう!
今回はじめて【俺流塩らーめん】お邪魔させていただきましたが、
- メニューが豊富
- その上、トッピングで「俺流」に味変して楽しみ倍増
って感じ。塩らーめんだけでもあっさりがあったりこってりがあったり辛くもできたりするのに、味噌もあってつけ麺もあって。こういうバリエーションって毎日のように行く人にとってはありがたいんですよね。特に仕事のランチで行く人とか。
ここだと同じラーメン屋でも毎日違う味が楽しめるし、時にはトッピングで味変もできるし。お客さんを飽きさせないお店です。というよりも何回も通わないと本当の意味で【俺流塩らーめん】の神髄を知ることは出来ないでしょう。
池袋のラーメン激戦区にも塩らーめんは多くありません。池袋ラーメン戦争に一石を投じるような【俺流塩らーめん】をぜひ味わってみてください!
店舗情報
住所 東京都豊島区東池袋1-40
TEL 03-5951-7011
営業時間 11:00~22:30 ※最新の営業時間はお店にご確認ください。
定休日 なし
喫煙禁煙 全席禁煙
駐車場 なし
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