道を歩いていると、どーんと大きいこの店構え。嫌でも気になるのにわたしは武蔵野うどんが好きときています。前に志木でステーキを食べたときに発見したお店でどうしても行ってみたくて来ちゃいました!(ステーキの回はこちらから→ステーキ専門店【ロコハウス】/肉の日がお得な志木の本格的なステーキ屋さん)
どんなお店なのか、待望の訪問です!
手打ちうどん 和(かず)
開業は2020年6月11日とまだ出来て間もないです。看板に「庄司グループ」とあるように、埼玉県比企郡川島町の【手打ちうどん庄司】で修業して独立されたようです。
【手打ちうどん庄司】は、埼玉県S級グルメに認定された人気店。弟子の独立開業を支援し、各地に庄司グループのお店があります。
【手打ちうどん庄司】のうどんはもちろん武蔵野うどんなのですが、本来は小麦の中の芯の部分だけを使うと真っ白なうどんになるところを、全粒粉で胚芽も表層も全て使っているため色がついているのが特徴だそうです。健康に良い部分なので抜かずに使っているとのこと。
以前、庄司グループの別のお店に行ったことがあるのですが武蔵野うどんを継承しつつ、食べやすいようにアレンジを加えたお店でした。なので、同じグループであってもある程度裁量はお店に任せる柔軟な部分があるんだと思います。
立派な店構え
遠くからでもわかる立派な店構えです。
店外に代表的なメニューと休日のご案内。休みが多いので毎月確認が必要です。
味のある和テイストデザインのロゴです。
反射で見にくいですが、ベースのつけ汁の紹介が窓に貼ってあります。
店内の雰囲気
オーダーストップの14:30ギリギリの来店だったにも関わらず、嫌な顔ひとつせず快く迎えてくれました。非常にアットホームな雰囲気で良い店員さんでした。
レジの裏が製麺所になっています。
本日のおすすめが壁にかかっています。
調味料たち。
メニュー
「いろはうどん」は新メニューのようです。志木のご当地名物にしようというメニューでしょうか。武蔵野うどんでかけうどんタイプは珍しいです。
シーズンメニューは現在、秋冬仕様になっています。「味噌煮込みうどん」は本家の【手打ちうどん庄司】にもあるので名物メニューなのでしょうか。冷やしのぶっかけがあるのは嬉しい。
やはり武蔵野うどんといえば「肉汁うどん」ですね。しかし、新たな定番として「あぶり鴨汁うどん」を提案しているのが面白いです。そして麺の量がかなりバリエーション豊富です。よく食べる人用に配慮された感じです。【手打ちうどん庄司】では、デカ盛りチャレンジという大食い企画もやっているので、その流れを踏んでいる部分もあるのかもしれません。
冷やしのバリエーションとトッピングやドリンクメニュー。
いろはうどん(990円税込)
ご当地名物というのと武蔵野うどんでは珍しいかけうどんタイプということで「いろはうどん」を頼んでみることにしました。
かなり色鮮やかで食欲をそそります。並盛で400gなので食べ応えあります。
強いねじれは武蔵野うどんを感じますが、どちらかというと平たく細めなのですすりやすい形状です。色がついているのでやはりこちらも【手打ちうどん庄司】同様、全粒粉を使用していますね。
かけうどんで武蔵野うどんを食べるのは初めてだったのですが、食べ始めは強い小麦の香りと味で噛めば噛むほど甘みが出てくる武蔵野うどんの特徴が強く出ています。そして食べ進めていくうちに徐々に出汁を吸って小麦感がマイルドになっていきました。
この辺りはかけうどんでしか味わえない変化を楽しめる武蔵野うどんですね。
メニューに「旨辛」となっていたのですが、ほとんど辛さはありませんでした。わたしはどちらかというと辛いのが苦手なタイプなんですが、それでも全然普通に食べられます。逆に辛いの好きな方は、備え付けの七味などで味を調整するとより美味しく頂けると思います。
味はあっさりしすぎず、程よいお出汁で武蔵野うどんとの相性が良いです。
具材は、旨辛つくね・赤酢れんこん・甘味油揚げ・揚ねぎの香となっていました。
それぞれ意味があり、古く志木が繁栄のもとである新河岸川の舟運をテーマに、舟の航行の目印の神社(赤稲荷)を模した油揚げと赤色、また当時の水車を模したれんこんを使った、とのことです。
写真は旨辛つくねですが、食べやすい小さめなサイズが複数入っています。こちらは少しピリ辛。
こちらは揚ねぎの香。これが具材の中でわたしは一番好きでした。揚げている分、ねぎの甘みが倍増されている印象で非常に美味しかったです。
他の具材で一番見た目にインパクトがある赤酢れんこんですが、酢といってもほんのりという感じでクセみたいなものは全く感じません。このうどんの中で唯一といってもいい固い食感の具材なので良いアクセントになっています。
新定番・あぶり鴨汁うどん(1,045円税込)
やはり武蔵野うどんといえばつけ汁のスタイル。そして新定番として提案している「あぶり鴨汁うどん」がこちら。
非常にシンプルに見えますが
しっかりとあぶられた鴨が入っています。「肉汁うどん」の豚に比べてあっさりしているので、非常に食べやすいです。
この「耳」が入っているのは当たりのようです。(耳とは手打ちだからこそ出る生地の端の部分)
全粒粉のうどんの個性が強いです。最後まで武蔵野うどんの小麦感だったりコシを感じたいのであればこのつけ汁のスタイルがやはりベスト。
うどんの風味を強く感じます。
まとめ:誰もが満足できるよう工夫された武蔵野うどん
今回感じたのは、メニューや麺の量のバリエーションの多さ。そして個性の強い武蔵野うどんを食べやすく提供している部分でした。
温かいうどんが食べたい人にも合わせたメニューがありますし、たくさん食べたい人には麺の量のバリエーションがものすごい豊富です。
そして、武蔵野うどんといえばやはり太くてコシが強いんですが、それを平たく少し細めにすることによって非常に食べやすくなっています。それでいて武蔵野うどんの風味は全く損なっていないのでこれは「あっぱれ」というしかありません。
武蔵野うどんの本来の風味を楽しむならやはり定番のつけ汁タイプがおすすめ。かけうどんタイプは徐々に出汁をうどんが吸って変化が楽しめるのでこれはこれで大変美味しいです。
そして何より店員さんが非常にアットホームであたたかい。味は良くても接客が最悪で店の価値を下げているお店ってたくさんあります。その点、こちらの【手打ちうどん和】は接客によってお店の印象を1ランクも2ランクも上げているので、近くにあれば通いたいな、と思わせてくれるお店でした。
うどんファンの方にはぜひ訪れてみてもらいたいお店です!
本日もごちそうさまでした!
店舗情報
住所 埼玉県志木市本町6-11-12
アクセス 東武東上線志木駅東口より徒歩9分
営業時間 11:30~14:30 ※当面の間ランチのみ営業。最新の営業時間はお店にご確認ください
定休日 不定休 ※毎月休みが変わりますのでお店にご確認ください
席数 30席(カウンター3席、テーブル15席、座敷12席)
駐車場 あり(4台。他、近隣にコインパーキング多数あり)
支払い 現金のみ
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