でかでかと「中華そば」と「もり中華」、そして真ん中の小さい〇の中に「広」の文字。一見店名が分からない店構えのこのお店。よく見るとのれんに「ひろちゃんラーメン!」の文字があります。そう、このお店は【ひろちゃんラーメン!】というお店です。
巷では「ちゃん系ラーメン」と呼ばれて色々と謎が多い店なんですけど、どんなラーメンなのかレポートします。
ちゃん系ラーメンとは?
ちゃん系ラーメンって何?ってことなんですが、「〇〇ちゃんラーメン」という店名で営業しているお店です。〇〇に入る名前は各店それぞれ違い、池袋と西新宿は「ひろちゃん」、神田と川口は「ちえちゃん」、歌舞伎町と田町は「えっちゃん」となります。
店構えはこの赤い看板に白文字というスタイルで全く変わらず、〇の中の文字が違います。「ひろちゃんラーメン」の池袋と西新宿は「広」、「ちえちゃんラーメン」の神田と川口は「江」、「えっちゃんラーメン」の歌舞伎町と田町は「エ」となります。
普通なら系列店と考えられるのですが、表立って店舗をまとめたホームページなどは現在のところ存在しません。
また、もう一つの謎がこれらの多くのお店が煮干しラーメンで有名な「ラーメン凪」の跡地に出店しています。しかし「ラーメン凪」側はその関係を表立って否定しています。
謎が謎を呼ぶちゃん系ラーメンですが、一緒なのは店構えだけではなくラーメンのスタイルもあっさりとした昔ながらの中華そばを現代テイストに進化させたスタイルで一緒です。
メニュー
普通に考えれば「ラーメン凪」が、王道スタイルのラーメン店を手掛けたくて始めたと考えるのが当たり前でしょうが、否定している以上考えを膨らませるしかないですね(笑)
大きな看板にある通り看板メニューは「中華そば」と「もり中華」です。「もり中華」というのはいわゆる「つけ麺」のスタイル。わたしは実は川口にオープンしたての「ちえちゃんラーメン」に一時通ってたことがあるんですが、「もり中華」は特に量が多い!なのでがっつり食べたい時は「もり中華」を頼んでいました。
店内の様子
店内は昔ながらの中華屋さんをイメージした感じで、店員さんも白衣にハチマキというスタイル。この写真の後、店内満席になりましたが10割男性客でした。しかも結構量食べる系の人が多かったです。川口は女性客率結構高かったので土地柄とか日にもよるかもしれません。
おすすめの食べ方が調味料のところにあります。ここも川口の「ちえちゃんラーメン」と一緒でした。わたしは川口で「油少なめ」でよく頼んでいましたが、油が少なくなっても味が落ちるとかは全くなかったです。あと、お酢は「もり中華」におすすめされてますが「中華そば」に入れても結構イケます。
中華そば並(850円税込)
見てくださいこのギリギリまで入ったこのスープ!こぼれても下に受け皿があるので大丈夫です。そして透明な油が層になっています。
茶色いのがスープでその上の透明な部分は油です。中華そばにここまで油が入るっていうのが、現代的な進化になるんでしょうか。ジャンルとしては面白いですよね!そして具材は自慢のザク切りチャーシューにメンマ、ネギです。
丸いチャーシューがドン!と乗っているのではなく、長方形に切られたチャーシューがどっさり入っています。このチャーシューのファンも多いので、たくさん食べたい人は「チャーシュー麺」並(1,100円税込)を頼んでいます。でも普通の人であれば通常の「中華そば」のチャーシューの量でも満足いくと思います。ちなみにお店では、このチャーシューがごはんに合うというので「ごはん」(150円税込)をおすすめしています。
そしてネギなんですが、この醤油ベースのスープがめちゃくちゃネギ合います!なのでネギ好きな人はトッピングの「国産ネギ」(100円税込)はおすすめです。
最初は油の量にびっくりしますが混ぜるとそんなに気にならない見た目に落ち着きます。味としては昔ながらの中華そばのスープに近くて多少醤油感が強いかな?そしてここにこれを入れると一変します。
生にんにくです。仕事や人と会う予定がある方は気を付けていただきたいですが、これを入れると劇的に味が変わります!病みつきになるレベルなので、にんにく好きな方は結構がっつりいってみてください。しかしここのにんにく、すりおろしではなくて切っている感じですね。その分かなりにんにく感が強かったです。
麺は自家製麺とのことですが、少し柔らかめの平打ち麺です。すごく弾力を感じる麺で満腹感が強くなるように感じます。
もり中華並(950円税込)
こちらもつけ汁は凄い量で油が多めです。かなり具材も多いので最初に少し具材を食べてからでないと麺の入る隙間がないほどです。こちらにはたまごが入っているのですが、最近珍しい固茹でのたまごでカットされた状態で出てきます。
並の量で300gありますので、結構な量です。(大盛は450g)
店員さんに麺少なめを希望すると150gにしてくれるそうです。麺の種類は中華そばの麺と一緒です。
非常に食べ応えがあるのでたくさん食べたい方は「もり中華」の方がおすすめです。麺は冷たい状態で出てきます。
まとめ:ネオクラシカル中華
味やスタイルは昔ながらの中華屋さんなんですが、量や油で多少ジャンク感を出している「ネオクラシカル中華」といった感じです。
不思議なもので、この弾力のある麺と油のたっぷりなスープが結構病みつきになって定期的に食べたくなるラーメンなんですよ。個人的には中華そばを食べる際にはにんにくを強く推奨します。普通の味で少し食べてからにんにくを入れてみてください。世界が激変しますのでおすすめです!
本日もごちそうさまでした!
店舗情報
住所 東京都豊島区西池袋1-39-1 宮田ビル1F
アクセス 池袋駅西口より徒歩4分
TEL 03-6914-2388
営業時間 11:00~21:00 ※最新の営業時間はお店にご確認ください
定休日 不定休
席数 20席(2名がけテーブル席2、カウンター席16)
喫煙禁煙 全席禁煙
駐車場 なし
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